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支援を希望する方へ

聴覚しょうがい

サポート内容

手書きノートテイク
パソコンノートテイク
音声認識通訳
遠隔地通訳
手話通訳
・FMやデジタル無線による補聴援助システム
・複数画面ディスプレイシステム
・聴覚補助システム機器の貸し出し(使用を限定するものもあります。)
・担当教員への配慮事項の伝達・相談
・「聴覚しょうがい学生支援の基礎知識」「教職員のための手引き」配布
・個別相談
・DVD等の映像教材の字幕付け・文字おこし

手書きノートテイク

■ノートテイクの書き方
手書きノートテイクとは、紙に書いて伝える方法です。宮城教育大学で最もよく使われている方法です。以下のように、ノートテイクはメモのように書くのではなく、話す内容をできる限りそのまま文章に変えて全体の流れがつかめるように書きます。もちろん、全て文章化できるわけでなく、話す内容の約20%しか書き取ることができません。そこで、以下の左のようにより多くの内容を書けるようにするための技術が使われます。ノートテイクを行う人のことをノートテイカーと言いますが、養成講座でこの技術を習得してから現場でノートテイクをする必要があります。

ノートテイクとメモ書きの比較

■ノートテイカーの配置例
通常、1コマの講義に2名のノートテイカーが派遣され、聴覚しょうがい学生の両脇に座ってノートテイクします。複数の聴覚しょうがい学生が同じ講義を受講する場合は、OHC(オーバーヘッドカメラ:OHPとは異なり、紙を書画カメラで撮影して、テレビモニターに投影するもの)を使ったり、3名のノートテイカーを派遣することもあります。週1~2コマのペースでノートテイクを1年ほど続けていけば、ある程度あらゆる講義形態に応じたノートテイクの基本技術が定着します。学生にノートテイクボランティアを募って派遣する場合は、条件として支援対象の講義を受講していない学生を派遣する必要があります。言うまでもなくノートテイカーは聴覚しょうがい学生の耳の代わりに音声情報を伝える役割を担っています。したがって、講義の内容だけでなく周囲の音声情報(学生同士の話、周囲の音など)も通訳しています。

ノートテイカーの配置例

パソコンノートテイク

話者の音声情報をパソコンに入力し表示する方法です。手書きノートテイクが話者の音声情報の20%であるのに対し、熟練者によるパソコンノートテイクであれば80%の情報を提供することが可能です。

パソコンノートテイカーの配置例

宮城教育大学では「IPtalk(アイピートーク)」という専用のソフトを使用しています。パソコンノートテイクには、1名で入力を行う「1人入力」と2名以上で協力して一つの文章を作り上げる「連携入力」があります。本学では一つの講義を2名のパソコンノートテイカーが担当しています。実際の講義では2名の入力者が聴覚しょうがい学生の両脇に座ります。対象者の人数や講義室の状況に応じて、表示画面をプロジェクターで投影したり、別途聴覚しょうがい学生専用のパソコンを使用して複数台で表示することもできます。これらの方法は講義を行う先生方へも有用であり情報保障の状況を確認しながら進めることができます。手書きノートテイクと比べ、情報量が多い、聴覚しょうがい学生の人数に左右されにくいという利点があります。しかし、パソコンの基本操作やLAN接続、ソフトを活用した入力技術などの習得が求められますので、ノートテイカーの養成に時間がかかります。教員が発信する板書やスライドと、パソコンノートテイクによって表示される文章との意味関係を指し示すなどの支援が必要と思われる場合は、パソコンノートテイカーの一人が資料の指し示しなどのサポートをし、より効果的な情報保障に努めます。
講義内でビデオなど映像教材を使用する時は、「Quad View」(クアッド ビュー)という専用の機材を用いて映像教材と文字情報を同一画面へ映し出すことが可能です。この機材の使用により、聴覚しょうがい学生の視線を一方向に定めることができます。

音声認識通訳

音声認識通訳の流れ

教員等の話し手の声をききながら、復唱者がそれを復唱し、専用のソフトを使い文字化させ、その文字化されたものの誤認識を校正者が修正し、完成した字幕として聴覚しょうがい学生が見ているパソコン(もしくはスクリーン)に表示するという方法です。
情報量は、要約からほぼ全文までと多様です。準備に時間がかかったり、復唱者や校正者は機器の使い方を覚えたり特別なトレーニングを受けたりしなければならないために養成に時間がかかるという面はありますが、情報量としては一番多くの情報を伝えられる可能性がある情報保障の方法です。
復唱者には、音声認識ソフトが認識しやすい話し方、話し手の声をききながら復唱する力が求められます。また、校正者には、誤認識を修正する能力が求められます。
講義の場合は、1コマあたり復唱者・校正者各2名ずつで担当するのが妥当です。

遠隔地通訳

現地の音声情報を電話等で飛ばし、遠隔地からパソコンノートテイクで音声情報を入力し、ネットワークを介して文字情報を伝える方法。

手話通訳

手話通訳とは、話されている内容をききとって手話に変換したり、話者の手話表現を音声に変換したりすることです。手話がわかる聴覚しょうがい学生が利用します。宮城教育大学では、主に入学式や卒業式、論文発表会などの学内行事に派遣しています。話者の発言の後でやや遅れて表示されるノートテイクとは違い、リアルタイムに近い状態で情報が得られます。
手話通訳者は、ノートテイカーと同様に聴覚しょうがい学生の耳の代わりに音声情報を伝えるので、周囲の状況も通訳します。時間によって2~3名の手話通訳者が必要であり、15~20分交代で通訳を行います。手話通訳者の養成には、手話コミュニケーション能力を習得し、さらに2年間程度の通訳者養成を受けるので、かなりの時間を要します。大学で使われる専門用語の中には、まだ手話表現が決まっていないものも含まれているので、事前に手話通訳者に、行事の概要や使われる専門用語の意味が把握できるような資料を提供しておくように配慮します。

手話通訳者の配置例

補聴援助システム

音声をよりききとりやすくするための機器を用いる方法です。主に軽度~中等度の難聴で、聴覚しょうがいのある学生が利用します。機器によって特性は異なりますが、遠くの話者の声を耳元に届けたり、室内のどの場所にいても安定したレベルの音声が入ってくるようきこえを補助したりするものもあります。これら機器の使用には、補聴器にTコイルが装備されていることを条件とするものもあります。多くのものが無線で音声を飛ばすものなので、他の機材の影響や、周波数を遮るものがないかなどの確認を行った方が良いでしょう。また、機器との相性は十人十色です。事前に様々な機器を使ってきき比べをしたり、男性・女性の声によってきこえに違いが生じるかなどの確認もした方がよいでしょう。

代表的な機材
デジタル無線
送信機
デジタル無線送信機 デジタル無線方式を用いた補聴援助システム。FMマイクのような周波数の設定が不要となる。デジタル無線のため、騒音下でもクリアな音声の受信が可能。
線音源スピーカー 線音源スピーカー 音を水平方向に届ける「線音源」を活用したスピーカー。距離による音の減衰が少なく、反射が少ないため、教室内のどこにいても、明瞭に聞くことができる。
FM送受信機 FM送受信機 特定の周波数を設定し使用することで、電気雑音の影響を受けにくく、クリアな音声の受信が可能。通信距離は50~60m。
磁気ループ
システム
磁気ループシステム 会場の床下に磁気ループを敷設し使用する。Tコイル付き補聴器での切り替え、専用の受信機使用での活用が可能。集団の中でのきこえを支援する。
赤外線システム 赤外線システム 第三者へ傍受されにくく、赤外線が届くエリア内での使用が可能。障害物や強い光によって信号を遮断される可能性もある。天井4隅に固定すれば障害物も少なく、安定した使用が可能。

※機器の貸し出しを希望される方はしょうがい学生支援室までご相談ください。