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支援学生の声
補足①)ノートテイクを行う学生(支援学生)を“ノートテイカー”または“テイカー”とよんでいます。
補足②)ノートテイクは2人以上の学生でペアを組み、“メイン”と“サブ”で役割を分けて交代しながら行っています。
利用者の方から「ありがとう」という言葉をかけてもらえたとき、改めて「テイクをやっていてよかったなぁ」と感じます。二年生から始めたノートテイクですが、始めたばかりの頃は、先生のお話のスピードにペンが追いつかず、その焦りから頭が真っ白になってしまうことが何度もありました。私は利用者の方の役に立てているのかと、とても不安で申し訳ない気持ちになることもありました。しかし、ペアのテイカーさんにサポートして頂いたり、練習会や反省会などを通し、不安な気持ちを共有することもできたので、とても励みになりました。また、回数をこなしていくうちに、先生のお話も落ち着いて聞き取りながらノートをとれるようになり、このノートテイクを通して精神的にも成長できたように思います。
英語でのテイクを引き受けたものの、何も書けず迷惑をかけたらどうしよう、と不安でいっぱいでした。先生方の配慮もあり、徐々に慣れてきましたが、後半になってくると、伝えたい気持ちから焦って、和訳してしまいそうになります。やはり英語をそのままテイクするのと、和訳してしまうのとではニュアンスが違ってくるので、まだまだだなぁと反省ばかりです。
不安ばかりで始めたノートテイクですが、先生や先輩方やコーディネーターさんの力をお借りして、勉強させてもらっています。
今パソコンノートテイクをやっていますが、普段経験できないことをしていると感じています。というのは、テイクをしている間は、相手の授業が自分の手にかかっているので、自分次第でこの人の授業の質が変わってくるという責任を感じているからです。90分間をその人のために全力で取り組みます。人のために、全力で取り組むということは普段の生活の中ではあまりありません。そんな自分が、テイクしている時は、その人のために時間を使うことができ、その人のために用いられているということをうれしく思っています。